浮気・不倫 ブックレビュー

【ブックレビュー】「不倫したい男、離婚したい女が読む本」

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タイトルが気になった本(雑誌)。

 

 

「弁護士ドットコム」というサイトからうまれた雑誌です。弁護士ドットコムはネット上の弁護士相談サイトで、「こんなケースは法律的にどうなりますか?」「訴えられて困っています」「これって罪になりますか?」といった質問に対して、サイトに登録している弁護士さんから回答がもらえます。弁護士さんの回答を最後まで見るには月額300円前後の登録料を支払う必要があるサイトなはずです(一時期、わたしも有料登録していました)

 

 

こちらのサイトに寄せられた質問と回答をまとめた雑誌だと思われます。浮気された妻(夫)からの質問と回答が一番多いですが、不倫している男性・妻の浮気に悩む男性・不倫女性からの質問も掲載されています。

 

 

法律の解釈は弁護士さんによって違う場合があります。テレビ番組「行列ができる法律相談所」など、弁護士さんそれぞれの解釈の違いをバラエティーにした番組があるくらいですからね。ひと通り法律の知識を身につけながら、いい弁護士さんを探してもらいたいというサイト(本)という感じ。

 

 

ひとつの質問と回答が1ページで完結(雑誌の大きさは女性誌ていど、文字は大きめです)。80の質問に対して、52人の弁護士さんの回答が掲載されています(ひとつの質問に1人の弁護士さんの回答のみ)。

 

 

 

  • 離婚前の悩み
  • (同棲カップル・婚約中・不倫中の女性向け)

  • 離婚危機の悩み
  • (離婚原因となる浮気とは・不倫にまつわる質問)

  • 離婚協議中の悩み
  • (別居のこと・離婚に向けた法律のこと)

  • 離婚後の悩み
  • (養育費・子供の面会について)

 

 

オーソドックスなケースへの回答がほとんどですが、宗教がらみなど、多少特殊な例にも触れています。旦那(妻)の浮気が発覚した直後の、何の知識もなく困っている人なら「へー」「なるほど」と面白く読めそうですが、逆にそれなりに知識・情報を持っている人にとっては物足りない内容だと思われます。質問・回答ともに、とにかく「どこかで聞いたことがあるような話」。わたし自身は目新しい情報はありませんでした。

 

 

「不倫したい男、離婚したい女が読む本」の良かった内容

不倫したい男、離婚したい女

 

 

Q&Aの間に書かれたコラム(5つ)はどれも面白かった。離婚にまつわる法律用語の解説、離婚時のお金に関するの早見表、旦那の浮気とどう向き合うべきかなど、浮気・離婚に関する大まかな流れを知ることが出来ます。
「離婚協議書の書き方」テンプレートも便利そう(ただし提出する前には、もう一度自分で調べた方がいいと思いますが!養育費の取り立て問題など、文章の解釈によっては差し押さえが出来たりできなかったりしますので)

 

 

いちばん面白かったのは、目次のすぐあとに掲載されていた夫婦・家族問題コンサルタントの池内ひろ美さんによるコラム。池内さんは、岡野あつ子さんと並ぶ夫婦問題のスペシャリスト。岡野さんは特に不倫や離婚に強いイメージですが、池内さんはそれよりもっと前から活動されていて「夫婦問題全般」を扱われているイメージがあります。

 

 

池内さんご自身も、ご主人の浮気で離婚したあと貧乏なシングルマザーを経験して、夫婦問題のスペシャリストになった方です。池内さんが書かれた「妻の浮気」という本を、わたしは旦那の浮気が発覚するよりも前に読んでいました(浮気したかったから・・・というわけではないんですが(笑)すでにその頃には、わたし自身も夫婦関係で悩んでいたんでしょうね。当時は「何となく気になったから」としか思っていませんでしたが。こちらも面白い本でしたよ)

 

 

池内さんのコラムの中ですごくうなずいたのが

 

 

男性が「離婚したい」女性が「修復したい」場合、女性はパートナーのお母さんの真似をすればいい。振る舞い・食事・部屋の片付けなど、居心地が良ければ男性は家に帰ってくる。
 
逆に女性が「離婚したい」と言っている場合、男性にできることは何もない!

 

 

という話。これ、ものすごくわかります(笑)

 

 

わが家では、そもそも旦那が浮気をしました。でも旦那は離婚する気は全然なかった。W不倫で相手も結婚しているし、お互い離婚するつもりはなく、かといって別れるつもりもなくダラダラと関係を続けていた。

 

 

旦那の不倫相手は若くもなく、顔は平凡なブス(笑)正直、彼女の写真を見たとき「何でこんな女と!?」と、旦那の趣味にガッカリしたほどです。「なぜ男は妻よりも美しくない女性と浮気をするのか?」なんて本もあるんですよ(笑)こちらも読んだらレビュー書きますね)

 

 

でも、いま離婚したがっているのは私です。途中で愛想を尽かしたんです。旦那がいまも彼女と交際を続けているのか、正確にはわかりません。同じ職場で働いているので、毎日会ってはいます。

 

 

浮気が発覚するまで一生懸命やってきた家事もかなりの手抜き、明るい振る舞いなんて全然していませんが、旦那は離婚したくないみたいです(笑)。でも、もう私の気持ちは変わりません。池内さんのコラムでも書かれていましたが

 

 

女性が「離婚したい」と言った時点で、彼女(わたし)の中で、その結婚生活は終わったことになっている

 

 

どれだけチャンスをもらったか、何度許してもらったか、浮気が発覚してから私にどれだけの罵声を浴びせたか、忘れてるんでしょうかねぇ。。。

 

 

「不倫したい男、離婚したい女が読む本」のイマイチだった内容

不倫したい男、離婚したい女

 

 

この本(雑誌)の残念な点としては、読みやすくするために文章が短くて言葉足らずと感じる回答があったり、弁護士さんの個性によっては「どうなの?」という意見が掲載されていること。

 

 

浮気をくり返す夫と、離婚はしないが懲らしめたい。別居はどうか?という質問に対して

 

「一番旦那様にダメージを与えるのは奥様の浮気でしょうね。ご自身が不貞行為で訴えられてしまうのでダメですけど」「すぐに別居せず、まずはものすごく優しくしましょう。そして、すごく依存させた後、いきなり別居すればダメージ大ですよ」

 

 

って・・・、ダメージは与えるかもしれませんけれど、離婚したくないと思っている奥様。大事なのは最終的に夫婦関係を良くすることで、妻の怒りを増幅させて一緒に「別居しちゃえ」っておかしくないですか??

 

 

この弁護士さんは、もうひとつ回答していた答えも首を傾げる内容でした。

 

 

また、別の弁護士さんで児童ポルノ愛好家で妻に離婚を切り出された男性に対するアドバイスが

 

「データを破棄して、”趣味から足を洗った”誠意を示しましょう」

 

 

と書かれていました。文字数の関係で全ては語れないのかもしれないし、言っていることが間違ってるわけではないんですけど。「とりあえず」データを破棄して「誠意がある”フリ”をしましょう」という印象。この男性、いったんデータを破棄しても、いつかまた買いませんか?データを破棄してくれたら妻は納得するんでしょうか?

 

 
いいなと思った回答ももちろんありました。

 

離婚調停に関して、「夫婦関係改善のために弁護士に依頼して調停の申し立てを行ったのに、離婚の方向で話が進んでしまった。どうしてこうなったのか?」という妻は多い。それは弁護士をはさんでの話し合いは「戦い」になってしまうためではないか、という話。

 

 

調停に関しては、改めて記事を書きたいです。
離婚や夫婦関係の調整に「調停を利用する」という知識が何となくあって、よく調べずに利用したけれど満足できなかったという人は多いのです。私が聞いたデータでは、調停を利用した人の満足度は3割だとか。利用する時は、しっかりと目的を決めて利用して欲しいです。

 

 

「不倫したい男、離婚したい女が読む本」の感想まとめ

 

管理人アイのおすすめ度(☆5点満点中)
不倫したい男、離婚したい女(2.5 辛口)

 

<良かった点>

  • 右も左も分からない状態なら離婚の法律をひと通り知れる
  • 旦那の不倫に関する色んな事例を読める
  • 東京周辺に住んでいる方なら、相談したい弁護士さんを見つけられるかも

 

<悪かった点>

 

  • ある程度知識を持っている人には必要ないかも

池内さんのコラムは良かったです。

 

 

 

 

「絶対離婚」と決めているなら弁護士さんに相談したり、まずは自分で夫と話し合ってみるのがいいですね。ただし、話し合いであっても夫から「浮気なんてしてない」と言い逃れされないよう、LINEの写メでもよいので、夫と不倫相手に肉体関係があるとわかるような証拠を押さえてからにしましょう。

 

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